猛暑が本格的に到来し、秋の気配も近づいてきています。ファッションの最前線を走るために、各ブランドは続々とプレフォールコレクションを発表しています。その中でも特に目を引くのがマックスマーラの新作です。名作『サーカスカルダー』をコンセプトにしたこのコレクションは、可愛らしさと個性的なデザインを融合させ、オレンジやイエロー、グリーンの色合いでアクセントを加えています。今回は、そんなマックスマーラの2024年プレフォールコレクションをご紹介します。

マックスマーラ新コレクションのインスピレーション源はホイットニー美術館

マックスマーラの2024年プレフォールコレクションは、夢のようなサーカス風の美学を持ち、アート作品の輪郭を含んでいます。Max Maraはホイットニー美術館（Whitney Museum of American Art）を非常に愛しており、その中でも特にアレクサンダー・カルダー（Alexander Calder）の『サーカスカルダー』からインスピレーションを得ています。この作品は、パリでのパフォーマンスで大きな反響を呼び、ピート・モンドリアン（Piet Mondrian）、ジョアン・ミロ（Joan Miró）、マルセル・デュシャン（Marcel Duchamp）などの巨匠たちも観客の一人でした。2024年プレフォールコレクションでは、この賑やかな雰囲気を取り入れつつ、カルダーの素材よりも豊かな素材を使用し、各デザインがサーカスの指導者、女性力士、ピエロ、曲芸師、魔術師といったキャラクターを表現しています。

マックスマーラ2024年プレフォールコレクションのカラーパレット

服のディテールに目を向けると、サーカスの賑やかなイメージを反映しつつも、春夏のカラフルな装いとは一線を画しています。Max Maraは、赤、白、ベージュ、黒を基調とし、大胆な色使いで視覚的に力強く活気を感じさせます。また、サーカステントの中で繰り広げられる華やかなパフォーマンスをイメージし、レオパードプリント、太いストライプ、ユニークなドット、奇妙な星形などの要素を取り入れています。

マックスマーラ 2024年プレフォールコレクションのデザインとシルエット

デザインとシルエットにも工夫が凝らされ、テーマ性を持ちながらもモダンな雰囲気を醸し出しています。例えば、細かい斜めストライプのショートパンツは、パニエ（パニエスカート）のような構造を持ちつつも、軽やかで脚を美しく見せます。また、フリル袖のコットンポプリンシャツドレスは、パフォーマンス中の誇張された肩のラインを演出し、華やかさを加えています。このようなクリエイティブなデザインにより、着用者はまるで冒険に出かけるかのような気分を味わえます。

新しい要素：ユニセックスなアイテム

さらに、マックスマーラの2024年プレフォールコレクションにはユニセックスなアイテムも追加されました。これらのアイテムは、性別を問わず誰でも楽しめるデザインで、特にオーバーサイズのジャケットやゆったりとしたパンツは、ジェンダーレスなファッションを楽しむ若者たちにぴったりです。

新たなコーディネート提案

このコレクションでは、アクセサリーも充実しています。サーカスのテーマに合わせたユニークな帽子や、カラフルなスカーフ、スタイリッシュなブーツなどがラインナップされており、全体のコーディネートを引き立てます。特に、鮮やかなカラーのバッグはコーディネートのアクセントとなり、シンプルな装いにも華やかさをプラスしてくれます。

マックスマーラの2024年プレフォールコレクションは、季節の境界を超えたデザインと色使いで、シーズンの変わり目をスムーズに乗り越えることができます。これらのアイテムを取り入れて、秋のファッションを先取りしましょう！